ブログ「場活道」

相対と総体

[2014/07/17]

相対と総体
credit: TheBusyBrain

 

20世紀は相対的な価値が社会のけん引力でした。

よりお金がある、より生活が豊か、より学歴が高い、より社会的地位が高い・・・

この価値を得るために生まれたエネルギーが経済活動の原動力になり、
社会を発展させてきました。

 

相対とは、他者と”比べる、競う”という世界です。

“比べる、競う”ことは、確かに原動力となるかもしれませんが、
そのずっと先を見た時に残るのは、空虚な世界かもしれません。

比べて競う結果の多くは、勝者が敗者から何かを奪うからです。

相対的な価値の世界ではどちらかが優れていて
どちらかが劣っているといった、偏りがあります。

この偏りがあったことで、水が高いところから
低いところに流れるように発展した時代、それが20世紀でした。

 

ですが、この時代は幕を閉じようとしています。

もう地球自体が相対の世界で発展することに限界だからです。

もし今70億の人口が、20世紀型の相対の価値で猛進すると
地球の恵みを使いつくし、誰も住めない荒野になっていきます。

 

私は20世紀に発展し成功をしてきた大企業のお客様が多いのですが、
個々人はもう相対の世界の限界に気づいているのに
企業という組織は相対のエンジンで動いたままです。

たとえば、相対の枠組にいる人は、若い社員を見てこういいます。

『私たちの若いころと”比べ”たら出世欲がないなぁ。
外国人と”比べ”たらハングリー精神がないなぁ。』

ここに個人と組織の大きなギャップがあります。

 

ですが、相対エンジン以外のエンジンを開発していないので
相対エンジンがなくなったら、もう動かないのではないか
といった心配があり手放すことができません。

逆に、相対のエンジンがかかりにくくなっているので
成果主義を導入したり、アメとムチを巧みに仕掛けたりすることに
一生懸命になっています。

その結果、社内はギスギスし、心の病の方が増えている。

 

では、相対のエンジンに替わる、エンジンとは何か。

それは、総体のエンジンです。

東洋哲学の根本にある陰陽という思想は、
陰も陽も価値があり相互の価値を認めることで、
両者が和して”元”が生まれます。

 

陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる。

こういった言葉からもわかるように、
陰陽のどちらが優れていて
どちらが劣っているかといった視点はありません。

陰と陽の両方が相互に活かしあっている。

 

浄土真宗の宗祖である親鸞聖人は悪人正機を唱えましたが、
まさに悪人という陰にあるからこそ、善という陽がよりわかるといっています。

比べず、競わず、認め合い、与えあう。

調和と互恵。

これが総体の世界です。

まずは相対と総体のハイブリッドエンジンでいいかもしれません。

 

このハイブリッドエンジンを経て、
総体のエンジンが開発され社会の原動力になると、

高さ低さという偏りから水が流れるような発展でななく、
地下に眠る泉が湧きだすような発展となるのでしょう。

 

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