経営者と現場と場活師の「三位一体」による風土革新のプロジェクト 「場活」実績紹介

 「場活」施策で心に火が点いた人たちが、社内活性化のイベントや仕組みを自律的に提案、実施し始めた

「リーダー合宿」の次に行ったのが「YOIKOMI倶楽部」です。ここでは、次の現場リーダー、若手リーダーを育成しようということを考えました。コミュニケーションの活発な組織にはキーパーソンが存在します。

「YOIKOMI倶楽部」は、そうした人を育てようという取り組みです。重要なのは、自由に楽しむことのできるメンバーを増やしていくこと。「場」の空気を変えていけるメンバーの育成です。

「YOIKOMI倶楽部」は良いコミュニケーションの略で、具体的には自薦・他薦を問わず各部門からキーパーソンを集め、半年間、泉の指導の下で6回に渡る研修を行いました。ただ研修と言っても、講義形式は最初の1回だけで、後は多彩なゲストを囲んで話をしたり、メンバー同士で美術館に出かけたり、コミュニケーション活性化をテーマにした歌やロゴマークを考えたりと、皆が体感するユニークな内容となっています。研修というよりも、コミュニケーション活性化をテーマとしたクラブ活動のようなものと言えます。

「組織風土を変えていくためには、自律型組織にしていくことが重要です。これは、自主とか自由な雰囲気がないとできません。「リーダー合宿」の後は、「YOIKOMI倶楽部」のような自由な状態、自主性が持ちやすい状態の場を作ることにより、できるだけその場をたくさん仕掛ける「場活」を意識しました」

このような「場活」の流れから、現場の若手リーダー育成の「YOIKOMI倶楽部」、年配社員を活性化する「MBE養成研修」、そして「セカンドリーダー合宿」など、「場活」の施策を次々と打っていくことになりました。これが、組織のメンバーたちに大きな影響を与えていきます。

何と、驚くべきことに、研修が終わった後もメンバーは活性化の「核」となり、他の社員も巻き込んでさまざまな活動を展開しているのです。活性化の極意を学び、心に火が点いた人たちが、社内活性化のイベントや仕組みを自律的に提案し、実施し始めたというわけです。
「場活」効果、恐るべしです。

例えば、「ファミリーデー」。仕事を支える家族や友人に感謝の気持ちを伝えようという主旨で始まった文化祭のようなイベントです。オフィスに家族や友人を招待して、さまざまな催しを行うわけですが、初年度は総務などのスタッフ部門の中堅社員が中心となって実施したのですが、それが徐々に参加希望者が拡大していき、現在では若手社員が中心となって自律的に企画・運営を行っています。

この他にも、勤務時間外にコミュニケーション活性化を行うグループに金銭面の活動を支援する「YOIKOMI支援」や「勉強会」など、ともに楽しみ・励まし合いながら行う社内活性化のイベント・仕組みが次々と実施されるようになりました。

「リーダー合宿」にしても、「自分たちで非日常に切り替えるためのテーマは何がいい?」といったことも含めて、皆が積極的に参加するようになりました。

今では、「今年は何が仕掛けられているのか?」など、企画・運営する側の人たちも含めて、「リーダー合宿」そのものを全員が楽しみにしています。

このような「場活」効果も、“三位一体”で取り組んできたからこそ得られたものです。

「言うまでもなく、組織の活性化は終わりなき道です。「場活師」など社外の力を借りながらも、自分たちの組織に根づくように組織を活性化していくこと。そして、常に先を見て仕掛けていくことが、経営者にとって大きな役割と言えます」

このページの上部へ